適切な勘定科目がなかったり、雑費で仕訳をするには使用頻度や金額が高かったりすると、新しく勘定科目を作る必要があります。
勘定科目は自分の好きなように増やせますが、多くなりすぎると、確定申告時に思わぬ罠が潜んでいることがあります。
決算書に印字されている勘定科目
確定申告は青色申告の承認を受けているかどうかで、事業所得の詳細を記載する書類が異なります。白色申告は収支内訳書、青色申告は青色申告決算書をそれぞれ添付します。
どちらも勘定科目はすでに印字されており、その中から適切な科目を使います。新たに勘定科目を作る場合は、それぞれ上限がありますので、作りすぎないよう注意しましょう。
収支内訳書
新規に作成できる勘定科目は5つ(青枠部分)です。
青色申告決算書
新規に作成できる勘定科目は6つ(青枠部分)です。
経費の勘定科目一覧
順番の違いはあれど、印字されている経費の勘定科目は、収支内訳書・青色申告決算書ともに共通となります。両者の異なる点は、空欄となっている欄の数です。
勘定科目 | 収支内訳書 | 青色申告決算書 |
租税公課 | ○ | ○ |
荷造運賃 | ○ | ○ |
水道光熱費 | ○ | ○ |
旅費交通費 | ○ | ○ |
通信費 | ○ | ○ |
広告宣伝費 | ○ | ○ |
接待交際費 | ○ | ○ |
損害保険料 | ○ | ○ |
修繕費 | ○ | ○ |
消耗品費 | ○ | ○ |
減価償却費 | ○ | ○ |
福利厚生費 | ○ | ○ |
給料賃金 | ○ | ○ |
外注工賃 | ○ | ○ |
利子割引料 | ○ | ○ |
地代家賃 | ○ | ○ |
貸倒金 | ○ | ○ |
雑費 | ○ | ○ |
空欄 | 5つ | 6つ |
勘定科目欄が不足してしまった場合は?
欄が足りない勘定科目は、一番下の欄にまとめて入力します。勘定科目名には「●●ほか」、金額欄は合計額を記載します。
とはいえ、毎回合算するのは手間がかかります。できるだけ既存の科目を優先的に使い、新しい勘定科目を作るときは「本当に必要なもの」だけに絞っておくことをおすすめします。
Q.決算書等の「科目」欄が不足する場合は、どのように入力したらいいのですか
A.回答
欄が不足する場合は、一番下の欄に入力しきれなかったものの合計額を入力するなどしてください。その際、科目名は「○○ほか」などと入力してください。
出典:国税庁「確定申告書等作成コーナー よくある質問」